【12/6開催報告】性犯罪に関する刑法見直し2020〜ところでどんな法律でしたっけ？〜

ご参加くださった皆さん、本当にどうもありがとうございました！

オーストラリアから性教育をYouTubeやTwitterで発信しているしょご先生をお迎えし、無事終了いたしました。

まず、2020年の今年は性犯罪刑法に関する見直しが始まってます。遠いけれど無関係ではいられない法律について、また、TWFFのメンバーが関わったキャンペーン動画についてお話ししました。

ゲストのしょご先生はYouTubeで男の子達が知りたくても、どこで聞いたらいいのかわからない性に関することを分かりやすく、かつエビデンスに基づいて楽しく解説しています。性犯罪刑法に関するコメントをいただきながら、性教育についてもお聞きしました。その中で、子ども達が自分でインターネットを使い情報を探せることができる世の中だからこそ、家庭内でも性についてオープンに話ができる環境を作ったり、どんな情報が信用できるものなのか子どもと話し合うことの大切さを指摘してくださいました。（ちなみに、信用できる基準として、数字やグラフなどを使って証明されているか、参照などついているか、誰が書いたものなのか、などチェックポイントを上げてもらいました。）

現在、お住まいのオーストラリアの子ども達は幼いうちから、自分の体の持ち主は親ではなくて自分だということ、性には様々な多様性があること、体の大切な部分のこと、自分の持つ権利などについてなど、性教育の中で学んでいくそう。

その中でも「NOと言ってもいいこと」「他の人のNOは尊重すること」を学び、生活の中で経験していくという話はとても印象的でした。

コンドームを使わないSEXにNOと言えない、本当はしたくないことにNOと言えない、楽しくないのに、楽しんでいるフリをするなどなど、SEXのトラブルでよく耳にする問題の背後には、いつも「嫌というと嫌われるかもしれない」という恐怖があるように思います。自分を大切にすること、相手の意思を尊重すること、そういうことを普段の生活の中で大切にしていけば、NOと言う恐怖から開放されていくのかな、、、なんて考えてしまいました。

他にも同性間の暴力、男性の場合被害を受けても相談できる場所や環境がなかなかないこと、性暴力の話題になると男性は常に加害者として見られてしまってなかなか議論に入りにくいことなどなど、様々なテーマで話を展開することができました。

イベントの最後には実際にお子様がいらっしゃるお母さん、お父さんから質問や感想をいただきました。「親の立場でどう教えたらいいのかわからない」という声には、「性の話を親から聞く子どもの思いも複雑、そんな時は思い切って外注してみては」というしょご先生の答え。信頼できる＜外注先＞をいくつか持っている事が必要だと感じました。