【5/25 上映会無事終わりました】
予定していた会場のお寺が急なご用で使えなくなり、変更をお伝えしたのは当日の午後でした。
来てくださった皆様、急な変更にご対応くださりありがとうございました。
シリア関連のドキュメンタリーは数多く上映されていますが、「それでも僕は帰る」は、ホムスで政府軍と先が見えない戦いを続ける青年たちを追ったシリア紛争の源流に近い映画です。
ゲストは山崎やよいさん。
シリアから避難している女性達と一緒に刺繍小物の製作販売をする「イブラ・ワ・ハイト」代表です。
(上映後のトークも会場変更のため充分な時間が取れず、また、懇親会も中止になり物足りない思いをさせてしまったこと、重ねてお詫びいたします)
山崎やよいさんの上映後トーク、そして、スタッフのみで振り返りをしたときのお話をまとめています。
【穏やかだったシリアでの暮らし】
考古学者として2011年までの約20年間、シリアで暮らしていたやよいさん。
穏やかだった頃のシリアの思い出を語りました。
とにかく人を歓待するのがシリアの人たち。
シリア人の夫さんの友人宅に行ったときの写真。
壁いっぱいのカラフルなお布団はお客さん用で、「おもてなしの用意がありますよ」と示すものだそうです。
【イブラ・ワ・ハイトの活動】
シリアから隣国に逃れている女性たちが作る刺繍小物を日本で販売する活動、その発起人でもあるやよいさん。
今は「シリアの女性たちが作る」ということで買ってくれる人が多いのも事実、ゆくゆくはアート作品として認められ、それで自立できる日がくるといいと話しました。
支援ではなく一緒に歩んでいることがわかりました。
持って来てくれた商品の一部をみんなでお買い物してから、スタッフのみで振り返り会をしました。
映画についてあれこれ質問。
シェアさせてもらいます。
◼️無謀な戦いとも思える反体制運動、どうしてあそこまでのめり込むのか。宗教?信仰がそうさせる?
映画の中、「あり得ない、こんなひどいこと。この映像を見せれば、世界は黙っていないだろう」と破壊された町の画像(落ちたミサイル、弾痕、遺体など)をていねいに撮っているシーンがあったけれど、結局、国際社会も助けてくれない。
そんな毎日に、神様しかいないと思うのは自然なことかもしれないとのこと。
◼️女性が全く出てこないけれど、どこにいたの?
最前線にはいないけれど、少し離れたところで生活は続けていたと思う。
戦う男たちのために炊き出しをする女性たちもいたとのこと。
◼️シリア関連の映画はいくつか出されているけれど?
対政府、対IS、いろいろな視点で描かれているが、対ISのものはシリア以外の国の影響があるように思えると。
でもどの映画を見ても、シリアでの暮らしがよみがえるそうです。
<シリアモナムール>で破壊された庭を歩いているシーンがありました。そこに落ちている欠けた食器…シリアでは日常的なもので、やよいさんも使っていた食器だったとのこと。
そういえば、今回の映画でも、廃墟となった家の中で「アイラブシリア」と書いていあるペアカップを拾い上げるシーンが出てきました。
ふつうの暮らしがあったんだと感じる場面でした。
余談ですが、振り返りをした店は名古屋料理の店でした。
メニューに「えびふりゃあ(←えびフライ)」とあったのですが、映画の舞台ホムスも〈シリアの名古屋〉…「いじられるまち」だったと聞きました。
たくさんの楽しい思い出と「みんな疲弊している」という現状。
お話をしていても、笑顔と理不尽さへの怒りが代わる代わるやってきて…とても複雑な気持ちになりました。
関心を持ち続けること、それだけは続けていきたい、、あらためて思いました。
イブラワハイト
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