〈動画編〉稲嶺進さんに聞く“名護の逆格差論の示す豊かさとは何だったのか”

沖縄本島北部にある名護市。私は沖縄本島でこの場所がいちばん好きです。東側の大浦湾では辺野古の埋め立て、基地建設の問題がもう20年も続いていて、そんな中この表現は不謹慎かもしれませんが、訪れる度にほっとして心の中で「ただいま」と言います。そこには2期8年を務められた、稲嶺進前市長の影響も少なからずあったと思います。
稲嶺さんは巧みに語る人ではなく、大胆な政治家ではありませんが、信念を曲げない方です。「ススムさん、ススムさん」と呼ばれて地元の方にも愛されていました。
けれども今年2月の市長選で負け、自民党などの推薦を受けた渡具知氏に市長の職を譲りました。与党の国政選挙並みの後押しの影響もあったでしょうが、市民に疲れや諦めの気持ち、そういう空気が出来ていたのかもしれません。
長年生活してきた方たちにしかわかり得ないもの。そこに私の勝手な解釈を持ち出すのは良くないことですが、私はどこかで、あの選挙は、顔のない「構造」に対抗する最後の砦のように感じていました。

今回、辺野古を訪問した際、偶然稲嶺進さんにお会いしました。そこで明朝インタビューの時間をいただけないかとお願いし、短時間ならと了承していただきました。こうして撮らせていただいた映像を記事とともに8bitNewsに掲載していただいたので、「沖縄から伝えたいこと」として紹介させていただきます。

http://8bitnews.org/?p=11316

 

さて、TWFFは映像で伝えることを学ぶ方にも多くフォローしていただいているので、テクニック的なお話を補足させてください。
今回、場所を移せない野外での撮影で、蝉の声や車の往来の音、光のコントラストの強さに悩まされました。たった一度の大切な機会を活かすため、きちんと知識をつけて問題に対処する必要を改めて実感しました。

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「沖縄から、伝えたいこと」は、石垣島に半年間生活の場を移したTWFFの蔵原実花子が見聞きし、感じた「沖縄」を発信していくシリーズです。どうぞよろしくお願いいたします。